ムカつく自分を見つめてみよう
今、よく「ムカつく」という言葉で怒りを表現することが多いですが、腹が立っている時の自分を省みて、
なぜ自分はあの時あんなにムカついたのか分からない。あれほどまでにムカついてた自分て一体
何なのかが分からないと思った経験はありませんか。
そんな理由のない怒りが態度に出てしまい、友人を失ったり、彼氏や彼女を悲しませたり、親をがっかり
させてしまったという経験のある方は少なくないと思います。
衝動的な怒りを抑えて良好な人間関係を築きたいと悩んでいる方のために「ムカつきの感情との上手な
付き合い方」を考えてみたいと思います。
(1) 『まずは怒ってるときの自分に気づく』
もし、あなたが腹を立てていたら、この瞬間、ムカついてる自分を、冷静に見つめてみてください。
「あー、今、自分はずいぶん頭に来てるなあ。自分ってこういうことを言われるとこんなにムカつくんだなあ。」
というようにです。
自分自身がどんな状況で腹が立つのか、そのパターンを知ることができます。
(2) 『その怒りは社会にとって大切なことなのか?自分にとって大切なことなのか?』
自分の怒りがこの社会にとって意味のある怒りかどうかを見極めることで、その「怒りの価値」を確認する
ことができます。
社会にとっては取るに足らない事柄だと判断できれば、それだけで怒りは少し鎮まります。
さらに自分にとって大切な怒りかどうかについても確認してみます。
(3) 『自分の弱さ、力不足、相手への嫉妬が原因となっているか?』
怒りは他人に対して向けられると思われていますが、実際は自分自身に向けられてる場合があります。
本人は、そのことに気づいてないことが多く、他人を攻撃することでエネルギーの発散を試みます。しかし
自分に対して向けられている場合の怒りは、他人を攻撃しても一向にその感情は鎮まることがありません。
この場合の怒りは自分の弱さ、力不足、技量不足等に向けられたものですから、たとえ他人を攻撃しても
問題解決には至りません。自分の弱さ、力不足、技量不足等が起因しているということに気づいたときは、
素直にそれを認める勇気を持つことが大切です。それによって怒りの無意味さを悟り、自分に向き合う機会
を得ることになります。この努力を怠ると他人を傷つけると同時に、自分を傷つけることにもなります。
(4) 『物事の表面ばかりを見ずに裏面も見る』
世の中の事柄は、表と裏、本音と建前、プラスとマイナスというように二面性があり、見方によってはあなた
の気分や価値観が逆転することすらあります。
物事の表面だけをとらえて、怒りの感情を燃え上がらせていると、その裏に隠されている相手の気持ちや
特別な事情、自分の立場を見失い、事態をさらに悪い方向へ導く危険もあるのです。
友人や彼氏、彼女の発する態度や言葉に悪意を感じたとき、時に、いとも簡単に怒りのスイッチがONに
なって攻撃してしまうものです。しかし、大事な友人や彼氏、彼女の心を傷つけてしまう前に、相手の態度
や言葉の裏に隠された気持ちや特別な事情、立場等をいま一度振り返る時間を作ってみてください。
要は、一点だけを見つめずに、全体を見ることであり、表の事象だけではなく裏に隠された事柄も想像して
みようということです。
(5) 『自分自身に向き合えば誰も傷つかない!』
(1) 〜(4) の事を普段から考え、実践してみると、自分の怒りの感情が、自分の心の狭さが起因していたり、
一つのことに執着して周りが見えていなかったり、自分の未熟さを認めたくないためのカモフラージュだったりと、
大概は、つまらない理由からくるものです。
そんな感情で他人を攻撃してしまったら、相手も傷つけるけれども、自分自身も傷つけます。
そして、冷静になった後に、後悔の念に襲われ、さらに自分を傷つけ、苦しみを味わうのです。
それならば、怒りに向き合い、自分自身に向き合い、相手の気持ちや事情、立場等に思いを寄せてみましょう。
そうすることで、人を悲しませ、自分を傷つけるような空しい怒りの感情を抑えることが可能となるでしょう。

